不思議発見 - 人体 -

人体について学んだことを書いていきます。

がんとは

がん(悪性腫瘍)について調べています。

親類縁者がんで亡くなる方が多かったため、深入りしたくないテーマですが、目を背けることのできない病なので調べています。

 

1.がんとは
一言でいえば、命令を無視して増え続けた細胞群。
Wikipediaでは、悪性腫瘍 - Wikipedia
悪性腫瘍とは、生体内の自律的な制御を受けずに勝手に増殖を行うようになった細胞集団。つまり腫瘍の中でも、特に周囲の組織に浸潤し、または転移を起こす腫瘍のことである。がん(ガンまたは癌)とも呼ばれる。

と書いてあります。

以下、下の分かり易い記事を参照してまとめました。

細胞ががん化する仕組み:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

2.細胞が増え続ける理由
正常な細胞の遺伝子が長い間にキズがつくため。(宿命ですね)

3.キズの種類
a)DNAの突然変異
 G,A,T,C塩基が入れ替わる(一塩基置換)
 G,A,T,C塩基列の一つがなくなる(一塩基欠失)
 G,A,T,C塩基列自体がなくなる(染色体の欠失)

→あとから説明するがん遺伝子、がん抑制遺伝子のDNAに間違いが生じ、がん遺伝子の活性化、がん抑制遺伝子の不活性化につながる原因といいます。

b)エピジェネティック変異
・DNAのメチル化、
 G,A,T,C塩基のうち、あるCがメチル化※し、細胞分裂でもメチル化したDNAが継承される。メチル化により、遺伝情報の読み出しを妨げたり、促進したりする。(★)

※メチル化

DNAメチル化 - Wikipedia

DNA塩基のC(シトシン)の5位の炭素についている水素がメチル基(CH3)に置き換わることです。

 

4.キズが付く遺伝子とその遺伝子の活性、不活性化

・がん遺伝子
細胞を増殖させるアクセルの役割をする遺伝子

・myc遺伝子
・ras遺伝子

これらのがん遺伝子が、必要ではないときにもアクセルが踏まれたままになる(がん遺伝子の活性化)   (★)

・がん抑制遺伝子

細胞増殖を停止させるブレーキとなる遺伝子
・p53遺伝子(細胞死の誘導)
・RB遺伝子 (細胞増殖の抑制)
・MLH1遺伝子(DNAの修復)

これらのがん抑制遺伝子にブレーキがからなくなる場合(がん抑制遺伝子の不活化)(★)

 

5.がんの発見 (遺伝子から)
・遺伝子異常の診断
大腸がんの発見では、がん細胞のDNA異常の検出(血液、便) (試みがあるらしいです)

 

6.がん治療
がん細胞の表面にできる異常タンパク質を認識して抑制(分子標的薬)(認識、抑制★)
例:白血病治療薬 イマチニブ(グリベック

イマチニブ(商品名:グリベック)慢性骨髄性白血病の画期的治療薬の現在 | がんサポート 株式会社QLife

イマチニブ - Wikipedia

グリベックを服用されるGISTの患者さん向け情報サイト グリベックなび ノバルティス ファーマ株式会社

副作用ひどいですね。
副作用の原因が、がん細胞と正常細胞を区別できないと記載されていました。
なぜですかね。
異常タンパク質だけを認識していないのでしょうか?

分子標的薬とは?|バイオのはなし|中外製薬

分子標的薬では、正常細胞へのダメージをぜろにするのではなく、ダメージを少なくするとあります。副作用を減らすために、正常細胞へのダメージを減らす薬が開発されることを期待したいと思います。

 

★は、深堀したい「なぜなぜ」です。