細胞の不思議
細胞の不思議に戻ります。
人体の細胞は、日々新しい細胞に生まれ変わることが知られています。
ここに、すごいことが書かれています。
このページには、神経細胞,心筋細胞,セルトリ細胞(精子の形成を支持する細胞)以外、すべて生まれて替わると書かれています。
なぜ、新生する細胞とそうでないものがあるのでしょうか?
よく調べると、面白いことが分かりました。
最近の研究では、脳内の海馬の神経細胞は新生するようです。
さらに、運動により海馬がBDNF(脳由来神経栄養因子)が増え細胞が増えるそうです(下記)。運動は大事ですね。脳由来神経栄養因子 - Wikipediaは、脳内の神経細胞の新生だけではなく、歯周の再生にも関係あるとのことです。
心筋の細胞も再生するようです。STAT3遺伝子がキーです。
残念ながら、セルトリ細胞は、再生されないようです。セルトリ細胞は、精子幹細胞が分化して精子になるまでの各段階の細胞が生存・成長できるように支持する細胞であり、この細胞はその役割からして、再生能力を必要としない細胞だった(である)と思われます。再生されないことには理由があるはずです。
細胞の再生による自然治癒は、まんざらうそでなく、人体がもっている不思議な力と思われます。
ただ、次なる疑問は、何をトリガにして細胞の「再生」が始まるのかです。すべての人にこの再生能力が備わっているのかも疑問です。
そして、細胞の再生が続くのであれば、なぜ、人体は死に至るのか?これも疑問ですね。いつまでも再生は続かないのでしょう。再生が止まるときが死なのでしょう。
そのあたりを調べてみたいと思います。